今年は、1年生の「教養ゼミ」を担当する年である。

 今年から、教養ゼミは経済学部の学生と福祉情報学部の学生の

混合クラスとなっていて、経済学部の学生に出会えるいい機会だと考えて

いた。

 教養ゼミは、高校と大学の連結授業の一つ で、たくさんの教員が担当

しているので、共通シラバスを用いて行う ことが前年度から決められて

いた。

 その中でも、特に前期は「文章の書き方」指導を丁寧に行っていこう

と合意があった。レポートは経済学部、福祉情報学部関係なく出される

ものだからである。

 私のゼミでは、小論文の書き方(句読点を打つこと、段落分けをする

こと、先頭文字は一字下げること)から始め、特に論文の引用の仕方、

他者の意見と自分の意見とを混同させない指導を念入りに行った。

(今日では、インターネットからのコピー・ペーストでレポートとして仕上

げてしまおうという姿勢が目立つため)次に実際ゼミ担当学生に テーマを

与えて小論文を書かせようとした。

 だが、ビックリである!期日までに提出した学生は12人中2人、期日を

指定した日の、次の日の授業に出てきたのが12人中5人。

出席した学生に伝えても仕方のない ことだが、久しぶりに感情を交えて

怒ってしまった。

 経済学部の学生が大半で、高校のときスポーツをしていて、そのまま

大学で部活動を行っている学生が中心のゼミである。確かに、高校のとき

スポーツ中心の生活で、勉強などほとんどしなかったかもしれない。

 だが、大学とは学ぶ場所である。スポーツを行うにも、学力がある程度

保証されていて、それで初めて大会に出たり選手として登録されたりする

時代である。

 次のレポート期日は火曜日(6月4日)。全員が少なくとも一回めの

レポート提出がなされるのかどうか、楽しみである。

Posted by 井上 浩Category : その他Comment : 0

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