Profile

安田 弓華(やすだ ゆみか)

2015年度卒業生(社会福祉専攻)

三重県立北星高等学校卒業

社会福祉法人正清会 白松苑 勤務

大学生活を振り返って、印象に残っている経験や思い出について教えてください。

3年生の夏休みに1か月間、障害者支援施設で実習を行いました。
社会福祉士の受験資格を取得するためです。

放課後等デイサービスでアルバイトもしていました。
徳山大学の非常勤講師であった施設職員の方から誘われ、2年生の夏休みから、同級生と一緒に開始しました。
その後も、卒業まで2年間、空き時間や土曜日などを使ってアルバイトを続けました。

そのとき、感じたことや考えたことは?

実習では・・・
施設での障害のある人の暮らしは、私たちの「当たり前」とは大きく違うと感じました。
家族と住み慣れた地域で住み、行きたい場所や食べたいものなどを自由に選択するという「当たり前」とは離れた暮らしを見て、考えさせられることが多かったです。

また、重度の障害のある人が多く、コミュニケーションが難しかったです。
その分、障害のある人と1か月間過ごして、徐々にコミュニケーションが取れるようになったことは嬉しかったです。
普段当たり前に行っているコミュニケーションですが、「伝わる喜び」を感じました

アルバイトでは・・・
障害の程度や種別が幅広く、子どもたちと関わるのが難しかったです。
障害特性に合ったコミュニケーションが難しく、仕事の大変さを実感しました。

大変なこともありましたが、楽しかったです。
子どもたちが私の名前を覚えてくれ、遊びに誘ってくれたり、一緒に勉強したりもしました。子どもたちの成長を目の当たりにする喜びがありました。

大学生活で経験してよかったと思う事や、今の自分に活かされていると思うことは?

実習とアルバイトを通じて、障害のある人との接し方を学ぶことができたことです。例えば、利用者の方を観察し、その言動の背景を考えることが身に付いたことが挙げられ、今の職場でも活かされています。

2年生からは文章の書き方を学びました。大学では先生方に文章を添削してもらい、書き方を学んできたので、仕事でもプライベートでも役立っています。

専門科目や専門ゼミのグループワークで、自分の意見を言う機会が増えたことも大きかったです。初めは自分の意見を言うのは苦手でしたが、徐々にできるようになりました。
職場で意見を求められることが多いですが、大学で経験を重ねたおかげで自分の意見を言えるようになったと思います。

現在のお仕事について教えてください。

老人ホームの介護職員3年目です。施設に入所されている高齢者の方の身の回りのお世話をしています。夜勤があり、勤務時間も不規則です。
認知症のある利用者の方がほとんどなので、会話が難しいことがありますが、介助して「ありがとう」と言ってもらえることが嬉しいです。

長年の生活の仕方や生活リズムは人によって違い、自分自身も生活をしているので、利用者の方の個別の生活に合わせた支援をすることの難しさを痛感しています。

将来の目標は?

2018年、受験3回目にして社会福祉士国家試験に合格し、とても嬉しかったです!

生活相談員は、施設内外の様々なところから連絡や相談を受けて、調整しています。いざ自分がその仕事をできるのかと言われると、まだ自信がありません。
もう少し、現場で介護経験を積んだうえで、将来的には生活相談員になりたいです。

最後に、進学を考えている高校生の皆さんへメッセージを!

目的があって大学に行く人もいれば、目的はないけど大学進学しようかと思う人もいると思います。大学に入学してから、やりたいことを見つけることもできます。
興味があれば、調べたり学校の先生に相談したりして情報を得るなど、自分から動くことをお勧めします
大学生になれば、社会人はなおさら、自分から動かないと何もできません。
進路選択はそのきっかけだと思います。