大学生活を振り返って、印象に残っている経験や思い出について教えてください。
私は、漠然と心理学を学びたかったという理由で心理学を学んでいました。
大学院進学を現実的に考え始めたの大学2年から3年にかけて、専門ゼミでゼミ担当の先生とそういった話をしてからです。大学院に進学したのは、専門ゼミで自身の将来について深く考える時間をいただいたからだと思います。
心理学専攻で文化祭に出店をしたときは、より多くの人に立ち止まって話を聞いていただけるように努力をしていました。
地域ゼミを違う担当教員のもと2度受講しました。どちらも周南市の地域の方々と密にお話をさせていただく機会があり、とても有意義な時間であったと感じています。
そのとき、感じたことや考えたことは?
大学の4年間はほぼ自宅と学校の往復でした。
心理学に関する講義はもちろんスポーツや身体に関わる講義も現在の自身の知識として活きているように感じます。
自宅と学校の往復つまらないように思われるかもしれませんが、その中でも自身が新しいことを見つけ、それを吸収し学んでいくことはとても楽しかったです。
心理学専攻は、あまり人数が多くないこともあってとても仲が良く自身が3年生や4年生の時は送別会などを開いてくれました。とてもうれしかったですし、とても感謝しています。
現在大学院で学んでいるときもそうですが、同じ心理学を学んでいる人たちと話をすることは自身の刺激になっていると思います。
地域ゼミでの活動は、大学という枠組みをこえて外へ出ていくということを経験できた点が今すごくためになっています。現在、周りには仕事を辞めて第二のキャリアとして一緒に学んでいる方もいらっしゃいます。そういった方々と話すときに、一度大学以外の場面を経験しているのとそうでないのとでは大きく違うなと思っています。
大学生活で経験してよかったと思うことや、今の自分に活かされていると思うことは?
大学生活での心理学の講義は、現在大学院で学ぶ基礎となっていると思います。
私は臨床の領域へ進んだので、臨床に関してはゼミの先生と共に学んでいました。しかし、それもその他の領域についてのある程度の基礎があってこそだと感じています。また、卒業論文では、基礎系の実験を臨床応用していくためにどうすればよいかといった視点で論文を執筆することが出来、現在修士論文の執筆にあたっても卒業論文の時に培った実験的な思考は糧になっていると思います。
現在のあなたのお仕事や、学んでいることについて教えてください。
大学院で週5~6日講義を受けています。
私の通う大学院では18時から講義が始まり、22時に一日の講義が終わります。ですので、午前中は実習やアルバイトなどの時間にあてています。
認知症の専門病院において心理実習生として実習を行っています。
主な活動病棟での患者とのコミュニケーションですが、心理検査の陪席なども行っています。ゆくゆくは一人で患者に対して検査を行うこともあるそうです。
また、担当のゼミの先生が開催している心理療法のボランティアに参加をしたり、 大学院宛の求人などで心理検査を外部で行ったりしています。
将来の目標は?
直近の目標としては、修士論文の完成、資格試験の合格です。
長期的には、心理士として自身の学ぶ心理療法の普及や啓もうを行っていきたいと思っています。
現在、公認心理士資格が施行され心理職が国家資格となりました。そういった時代のニーズに合わせて、自身の技量を磨き続けるよう努力をしていきたいです。
最後に、進学を考えている高校生の皆さんへメッセージを!
今はこのような考えを持っていますが、大学入学したての私はこんなこと思ってもいなかったと思います。
高校の先生は家の近さや偏差値などであなたの進路を決めようとするかもしれません。私は、あなたがやりたいことを出来る進路へと進んでほしいと思います。
私が今このような考えを持つことが出来たのも、心理学がとにかく面白かったし、興味があったからです。自分の好きなことを突き詰めれば、周りの人たちきっと応援をしてくれます。
ですので、ぜひ「名前の知られている大学だから」でなく、「私のやりたいことが出来る大学だから」で進路を選んでください。
そうすれば、その選択実を結ぶと思います。