「生涯スポーツ専攻」の設置に向けて

徳山大学福祉情報学部
学部長 小林 武生

 2003年4月に開設した、徳山大学福祉情報学部には5つの学び(専攻)があります。

社会福祉専攻 介護福祉専攻 生涯スポーツ専攻 メディア情報専攻 心理学専攻
社会福祉コース 情報コミュニケーションコース
人間コミュニケーション学科
福祉情報学部

 今回は、5つの専攻のうち、「生涯スポーツ専攻」を紹介します。

 日本はお年寄り(高齢者;65歳以上)が多くなり、高齢化率27.7%の超高齢社会となっています。もちろん、長生きができる人が多くなったことは安心して暮らせる安全な社会である証拠なので喜ばしいことです。しかし高齢者数が増加したこと、長生きする人が増えたことで、病気になることや介護が必要な状態になることに不安を覚える人も多くなっています。
 この不安に対応するため、地域包括ケアシステムといって、地域に住んでいる高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を人生の最後まで持続できるように、高齢者を支えるサービスを一体的に提供するシステムの構築が全国で進められています。
 福祉情報学部の「生涯スポーツ専攻」では、この地域包括ケアシステムの1つの機能、「介護予防」の分野で貢献できる人材を育成します。
 この「介護予防」の機能には、健康寿命をのばす体操や要介護状態にならないための介護予防活動を実践指導すること、そして、健康寿命をのばす活動を地域住民と一緒になって作っていく地域づくりをすることが含まれます。
 そのために、「生涯スポーツ専攻」では、地域包括ケアシステムを理解するための福祉の知識、健康運動・介護予防の実践指導技術、そして高齢者に楽しく活動を継続してもらうためのレクリエーションの知識を中心に学びます。